昨日よりちょっといい日

精神病を持っていても昨日より今日がちょっと良くなるように、日々実験した結果を書いていくブログ、にしようと思いましたがこのありさまです。

『The Highly Sensitive Person』を読んだ感想

四月もそろそろ終わりそうです!これを乗り切ればこっちのもんだー!

 

結局The Highly Sensitive Personを読んだので、感想を書いておきます。

読もうか迷っておられる場合、自分が人付き合いが苦手だとか小心過ぎるとかいうことを嫌に思っているなら読む価値があると思います。

内向的だとか小心だとかいう欠点を、感受性が強すぎるというニュートラルな特性だと捉えなおして、前向きに活用していくことが本書のいちばんのメッセージだからです。

 

 

The Highly Sensitive Person: How to Surivive and Thrive When the World Overwhelms You

The Highly Sensitive Person: How to Surivive and Thrive When the World Overwhelms You

 

 

 

この本のメッセージは、「あなたはシャイではない、感受性が豊かなんだ!」ということです。

著者の国ではシャイだというのは大変良くない特徴なのです。それを感受性が強いと捉えなおして、自己肯定感を高めようと勧めています。

そのへんが日本の読者にはピンとこないのではないかと思います。(著者もアジアなどでシャイだとか感受性が強すぎるとかいうことが肯定的な価値である場合を紹介しています。)

私は日本人で女性なので、感受性が強すぎることをそんなに否定されませんでした。

日本人でも男性の方は、「もっと男らしく!」などと言われて育って、この本に共感しやすいということがあるかもしれません。

 

基本的には「自己肯定感を高めよう」という本です。

まずHSPの特性、それが本当に生まれつきのものなんだということを説明してくれます。

また、昔話に戦う王様と助言する賢者が出てくるように、立ち止まって考えるHSPは昔から社会で必要とされてきたのだと励ましてくれます。

そして欠点ではなくHSPの特徴をもった人間として、自分の子ども時代から今までを振り返って、自分のことを肯定していこうというワークが各章の終わりについています。

私はシャイであることで自分を責めたことはなかったので、この基本的なメッセージはそんなに役に立ちませんでした。

 

それよりももっと細かく具体的な内容が役立ちました。

 

各章の構成は

1. HSPとは(欠点ではない!)

2. HSPの特性についてより詳しく

3. HSPの健康とライフスタイル

4. 子ども時代と思春期を捉え直す

5. 人付き合い

6. 仕事で成功するには

7. 親密な付き合い

8. 傷を癒すHSPなりの方法

9. 医療とHSP

10. ちょっとスピリチュアルな話

という感じです。

 

私には3、6、9章が役に立ちました。

3章は、自分の身体が刺激に敏感であることを知って、上手にめんどうをみようと教えてくれます。

6章は、HSPHSPなりのやり方で仕事をしていけばいいと気づかせてくれます。もちろんHSPに向いた仕事、向かない仕事もあるのですが、それよりもHSPではない人が大多数を占める社会で、人に振り回されず自分のできるやり方を守っていくことが大切だなと思いました。

9章では、HSPが医者からどう見られやすいか、それにどう対応すればよいか、病院が苦手な場合の対策、薬に敏感なことなど、非常に具体的な病院対策が書いてあるので、病院が苦手な人には役に立つと思います。

 

HSPは初対面の人と会うと興奮してしまって名前が覚えられないから、「○○さんですね、はじめまして」と名前を繰り返そう!とか、

人前でしゃべるのは苦手だから、練習に練習を重ねて、慣れないうちは原稿を読ませてもらおう!とか、

本当に小さなアドバイスがありがたいです。

(この本の肝はこういうハウツーではなく、視点の変化とちょっとスピリチュアルな気づきなのですが、私には枝葉末節が役立ったのです。)

 

あとは単純に、自分に関係のある内容を読むのは楽しいです。

HSPっぽい人はHSPあるあるが楽しめると思います。

 

 

HSPという特性が実在するんだ、ということを人に伝えるための本なので、

HSPをそうでない人と区別しすぎる

HSPを一括りにしがち

という弱点はあると思います。(著者もHSPは多様だということを繰り返し付け加えています。)

 

全てに共感できるわけではないけれど、私は自分をよりよく理解するためにHSPという概念を知ることができてよかったと思っています。

著者は必要に応じて自分の特性を周りの人に説明するとよいと言っていますが、自分はHSPだ!と殊更人に言うのは、私の性格に合わないなあと感じます。

自分の取扱説明書として、HSPという捉え方をひっそりと持っておこうと思います。

 

自分が感受性が強すぎることをあらかじめ知っておけば、興奮しすぎないための対策が講じられます。

また、これまで自分を責めていたようなときも(気難しいとかタフじゃないとか)、ああこれは仕方がないんだな、と思えるようになる気がします。

 

あんまり期待しすぎず、使える所だけを拾っていけばいい本じゃないかと思います。