心を平静にするための方法
古風な自己啓発本のまとめ第2回です。今回は第2章「力は静かな心から生まれる」です。
最近は私の心はそれなりに平静ですが、じわじわとストレスが溜まっているような変な気もします。ばーんと発散できる方法も教えてくれればいいのにな。
ピール牧師の教えてくれる心を平静にする方法は、
1.心をからにして、平和なイメージで満たす
2.罪悪感をなくす
この2つであるように思います。
まずひとつめについて詳しく見ていきます。
・心をからにするテクニック
「あなた自身の行動に対する後悔の念、ほかの人によって傷つけられた精神的苦痛、学業の不成績、不快の念――こういったものをすべて心から追い出してしまうのです。あなたがこれらの不愉快な記憶を心から追い出そうと意識的に努力するという事実だけで、それをすることができるはずです。」(28-9)
嫌な考えを心から追い出そうと決めるだけでいいようです。実際ためしてみると効果があります。もちろんいきなり完全にはできませんが、追い出すと決めた考えが戻ってきても、こいつは追い出すことにしたんだ、とすぐ考えるのを止めることができます。方針を決めるって大切なことだなあと感じます。
本の中では、船の乗客が、悩みを船尾から海に投げ捨ててしまうよう勧められ、毎日そうしていると本当に心がすっきりしたという例がでてきます。このように象徴的な動作をすると気持ちを切り替えやすいかもしれません。悩みを紙に書き出して、びりびりに破くことを勧めるブログエントリーを読んだことがあります。
心はずっとからでいることはできないので、からにしたらすぐに創造的な考えで満たすことが勧められています。そうでないと不快な考えが戻ってくるからです。これを繰り返すうちに、心は明るい考えて占領されて、辛い考えが戻ってこられなくなります。お部屋のようなものと考えてやるといいのかもしれません。
・平和な映像、言葉を思い浮かべる;平和な言葉を遣う
静かにして、自分の心が落ち着く光景を思い浮かべるのが良いそうです。私は水源を見るのが大好きなので、それを思い浮かべます。今まで行った好きな場所を心の中でもう一度訪ねることも勧められています。このときに思い浮かべられるような平和な経験をたくさんすることも良いことです。
心を落ち着けてくれる言葉を繰り返してもいいそう。これはもっと短い時間でできますね。「静穏」「静かだ」など簡単なものでいいそうです。「ぽかぽかおひさま」とかでもいいと思います…。
そして、人と話すときに極力平和で楽天的な発言をすること。これは一緒に話す人のためにもなります。ほかの章でこれを24時間試してごらんと書いてありましたのでやってみました。難しいことではなく、ゲームのようで楽しいです。
・沈黙すること
最近はやりのマインドフルネスととても似ています。毎日15分ずつ、話さず、書かず、読まない時間をつくること。そしてできるだけ何も考えず、心の水面にさざ波が立たない状態を目指すことです。最初は難しくても、練習によって上達するそうです。
ふたつめは罪悪感をなくすことです。
不安や心配な気分の原因は、罪悪感が生み出したものである場合が非常に多いそうです。自分ではっきりと意識していなくても、悪いことをしたという気持ちが、その報いに何か悪いことが起きるのではないかという恐れを引き起こしてしまう。これは「自己処罰」と呼ばれていました。
これを解決するには、自分の罪の意識を明るみに出して検討し、それを許すことです。著者は信頼できる人に打ち明けることを勧めています。
なかなか打ち明けられる機会もないので、とりあえず自分に罪悪感がないか検討して、自分を許すことに決めるのがいいかなと思います。強い罪悪感を無意識に感じていても、その種はとても小さなことという場合が多いから、検討するとそんなに責めることではなかったという結論に達するのでは。すっごく悪いことをした場合にはまた別の解決があると思います。
以上です!